アシストセンターねこの手の日記です

地域で障害のある方の生活をサポートしている、
アシストセンター「ねこの手」の日記です


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2010年12月16日木曜日

障害者プロレス「ドッグレッグス」興行!

ねこの手の利用者さんでもある、植田さんも参戦している

障害者プロレス団体「ドッグレッグス」の興行のお知らせです。


↓「ドッグレッグス」のHPより転載

詳しい情報はHPよりどうぞ!

 



2010年12月15日水曜日

12月研修会 「口腔ケア」

今年最後のねこの手の研修会は、中部すこやか福祉センターより歯科衛生士の
宮田良子先生をお招きして「口腔ケア」について、ヘルパー・利用者さんも参加して
行いました。




前半は講義編、口の役割やプラークコントロールについて、
口腔内の正しい観察の仕方、細菌についてなど。

ケアを行う側としてのヘルパーが気をつける視点と、受ける側の利用者さん
と同じく衛生を保つという両方の視点から大変為になる話をしていただけました。


口腔内の衛生は、虫歯だけではなく体の様々な部分にまで影響
を及ぼし、また歯磨きのやり方次第で大きく状態が変わることが
よくわかりました!


後半は実習編
↑デンタルフロスの実習の様子


↑歯と歯肉の境目の磨き方実習の様子

歯の形を意識しながら磨くことがとても大切だそうです。
ただし磨き過ぎは、歯肉を痛めるので禁物!



↑虫歯菌の多さを測る「RDテスト」の様子
結果を見て思わず悲鳴をあげる方も(笑)


その他にも、うがいのやり方、歯ブラシや歯磨き粉の選択のしかた、など様々な話をしていただき盛りだくさんな内容でした。

やはり、ヘルパーの正しい知識と、利用者さんの意識が高まらないと
歯の健康は守れないのだなと痛感しました。


参加していただいた皆さん長丁場お疲れさまでした。
宮田先先本当に有難うございました。








2010年11月29日月曜日

第11回研修会「移乗介助」

11月をなかばを過ぎ日を追うごとに寒さが増してきましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか?

11月のねこの手の研修会のテーマは「移乗介助」です。

「移乗介助」と一口に言っても、利用者の障害によって様々です。
ねこの手を利用して頂いている方で限っても、利用者様ごとによって移乗の介助技術も全く異なります。神経難病の方など、体位保持の難しい方には、リフトなど使用して身体全体を支持しての移乗となりますし、自立歩行できる方にには過剰な介助は逆に危険を伴う場合もあります。

今回の研修前半では、

①自立歩行可能→手引き介助
②立位保持がある程度可能→前からの抱え介助
③体位保持が困難→リフト・2人介助

移乗介助は大きく分けて3つのパターンがあることを説明。
それぞれの介助方法のポイントを簡単に説明しました。


後半は参加していただいたヘルパーさんに②の方法の実技を実際に
行なって頂きました。
ベットを実際に事務所に持ち込んで、車椅子に移るという設定で行なっています。
















ベットに寝ている利用者さんを、左側におこし両足をベットの外に出します。
右手で利用者さんの左肩を持ち、左腕は首をもち端座位に起こします。


端座位にする時介助者は腕の力だけではなく、右から左に介助者の重心を移動させることによって体全体を使うことも忘れないようにして下さい。
介護ベットの場合はベットの高さ調整も無理の無い介助を行なううえでとても
大切!



















ねこの手の利用者さんは障害があっても立位が保持できる方がほとんどです。
移乗というと「抱え上げてて車椅子まで運ぶ」というイメージをもたれるかもしれませんが、むしろ「一緒に立ち上がり→向きを変え→一緒に座る」というイメージで力任せではなく、呼吸を合わせて利用者さんの力を使い無理のない体制で立ち上がりとすわりをお手伝いするようにすることが大切です。

立ち上がりの動作に欠かせないのは
利用者側は「前かがみ」と「膝を曲げる」
介助者は「重心を落とす→利用者と一緒に重心をあげる」

密着面を多くすることで安定感と介助者の負担を軽くすることも重要なポイントです。


















向きを変える前に、必ず「安定した立位」かを確認しましょう!
あわてる必要はありません。

しっかりと座れる位置に向き替えができたらゆっくり重心を落としながら
座りの動作を行います。この際の「ドスン!」とならないようにあくまでも
利用者さんの力を借りながら一緒に座るような気持ちで介助を行うとよいと思います。


















慣れるまでは大変かもしれませんが、一連の動作を体で覚えてしまえば
決して難しくはありません。

一番大切なのは、利用者さんとタイミングを合わせることです!


参加したヘルパーの感想としては

・初めての方慣れない方の移乗は難しい
・健康だと(障害のある方のように)痛みを感じないので、他の方(受け手のモデル
 )の意見は参考になった。
・声かけは重要だと思いました。
・体格差がある場合も対応できるようにさらに勉強したい。

多かった意見は、「介助を受ける側を体験できるととても参考になる」という
事でした。

みなさん今月もお疲れさまでした!

2010年11月8日月曜日

お知らせ 11月の研修について

日ましに肌寒さむくなってきました。外出する時、上着の選択にちょっと迷ってしまうこのごろですね。皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
さて、ヘルパーの皆様には来月の研修をお知らせいたします。

日時:11月17日(水) 19:00~
     11月19日(金) 13:00~
場所:ねこの手事務所

時間は1時間程度です。研修のテーマは追ってご連絡いたします。
皆様のご参加をお待ちしております。



2010年10月19日火曜日

お知らせ 「医療的ケア研修」

北区にある「自立生活センター北」主催、痰吸引初心者を対象にした
研修会のお知らせです。
興味のある方は是非参加してみてください!

2010年10月14日木曜日

10月研修会「食事介助」

10月の研修会のテーマは「食事介助」

日々の生活の中で、やはり楽しみといえば老若男女問わず「食べる」
事です。そんな楽しい時間も介助のやりかたによっては不快な時間に
なってしまうこともあります。

今月は利用者さんに楽しい食事の時間をより楽しく送って頂けるように「食事介助」をテーマに行いました。




最初に2008年に起こった食事介助中に起こった窒息事故

↑の事例にあるように食事介助は事故がつきものということを
まず説明し、嚥下しずらい食品の説明、誤嚥性肺炎について
また窒息事故が起こったさいの対応のしかた、救急車の呼び方
について資料を使い説明しました。



その後参加者全員にペアになってもらい、お互いに食事介助を
おこなってもらいました。

 食品は介助の難しいラーメンとサラダ、お茶
また嚥下を行いやすくするとろみ粉をお茶の中や
ラーメンに入れて実際に食べてもらうなども行いました。


食事の介助に慣れているかたも、やはり介助を受ける
立場になると勝手がちがうようで、「自分で食べる時と感覚がちがう!」
という感想が多かったです。


また、「普段わたしはこんなやりかただやっている」
など介助の方法に関してもさまざま意見交換がされていて
最初はみなさん緊張気味でしたが、後半はほぐれた雰囲気に。

参加ヘルパーさんの感想としては

介助を受けた感想として
・自分のテンポで食事ができない。
・分量が適量でないとむせやすかったり、苦しい。
・ストローを使った方が自分のペースで飲めることに気がついた
・麺類はスプーンに載せたほうが口が汚れず食べやすかった。
・スプーンの角度で食べやすさが大きく変わることが分かりました。
・とろみをつけると味が大きく変わる事がわかりました。

介助した感想として
・麺類は介助が難しかった。
・ラーメンは麺をスプーンに載せた方が介助しやすかった。

などなど

みなさんお疲れさまでした!

2010年10月6日水曜日

ヘルパーさんへ 10月のお知らせ

9月末は雨天が多かったですが、10月に入り秋らしい晴天の日も
増えてきました。

皆様お元気にお過ごしでしょうか?

10月の研修会ですが、食事介助について実技を交えて行います。

10月8日 13:00~14:00 ねこの手事務所

10月13日 19:30~20:30 ねこの手事務所


みなさんの参加お待ちしています!



2010年9月14日火曜日

ヘルパーさんへお知らせ

9月にはいり厳しい暑さの幾分やわらいできましたが、
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

ねこの手に登録していただいているヘルパーさんにお知らせです。

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お知らせその1

みなさまの就業規則についての説明会

9月14日 19:00~20:00  ねこの手事務所

9月17日 13:00~14:00  ねこの手事務所

9月25日 13:30~14:30  スマイル中野

上記の予定で開催します。
ねこの手で今後働いていただく上で大変重要になる就業規則
ですので、お忙しいとは思いますが必ずご出席お願いします。

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お知らせその2

懇親会

9月17日 19:00~  事務所にて

少々季節外れですが暑かった今年の夏の疲れを癒す為
暑気払いを行います。こちらもふるってご参加ください。


宜しくおねがいします。


 

2010年8月23日月曜日

2010年8月研修会「ベット上での着脱」

9月の研修会のテーマは「ベット上での着脱」
肢体不自由で寝たきり利用者さんを座位をとらずに寝たままで、
寝衣の交換を行うという設定で行いました。
今回も前回同様参加したヘルパーさんにはやり方は説明しないで、その場で考えてもらいながら実際にモデルに前開きのシャツの更衣介助を行ってもらいました。




「右上下肢がより拘縮が進んでいる」という設定ですので、「着患・脱健」のセオリー通りに右腕から袖を通し、左側臥位にして体の下へシャツを送りこみます。





次に右側臥位の状態で、送りこんだシャツを広げ背中の中心に合わせ左の腕を通します。左腕を袖に通すのに少し苦労しました・・・・・・


写真はありませんが、最後にもう一度右側臥位の状態で背中を整えて完成!




利用者さんの体の状態により若干変わってきますが、おさらいすると
①患側(可動域の少ない側)から片腕を通す。(肩までしっかり通さないのがポイント)
②患側逆向に側臥位(もしくは少し体を浮かせ)シャツを丸め体の下に入れる。
③患側に側臥位にしてシャツを広げ中心を合わせる。
④腕を通す。
④背中のシャツを整える。



慣れていないヘルパーさんは最初に通した側の肩にしっかりシャツを通してしまい、
逆の腕を通す際に袖を通せず苦労していました。
寝たきりの方は関節の拘縮が進んでいることが多く、健常者のように腕を肩より上に挙げることができない事がほとんどです。
この点に注意し、少ない可動域を意識し利用者さんに負担のかからない介助することが今回のポイントです。


また、寝たきりの方はシャツのちょっとしたしわが気になったり、皮膚に跡が残ってしまったりしますので、シャツやシーツのしわは必ずきれいの伸ばすことも大切です。






↑参考動画
「介護技術~臥位での着脱」

参加して頂いたヘルパーさんの感想としては、
・袖入れが難しかった
・手際良く行わないと利用者が疲れることが分かった
・実際体験して大変でした。 
・介助するだけではなく、される側の体験も全員するべき。
                             などなど・・・・
モデルの感想としては
・背中のシャツのたわみなど以外に気になるものだと感じた。
・手早く行ってほしい。
・側臥位になる際ベット際だと怖かった
・健側の腕を通す際に慣れていない方は少し苦労していた。
                             などなど・・・
参加して頂いたみなさんお忙しいところお疲れさまでした!
今回は時間と人数の関係でシャツの更衣のみしか行えませんでしたが、
今後はズボンや丸くびのシャツなどの研修も行う予定です。
それでは、次回もご期待ください!

























2010年7月21日水曜日

2010年7月16日研修会

アシストセンターねこの手では、より良いサービスの提供の為、


月に一度内部研修会を開いています。
7月は「ベット上での洗髪」


参加して頂いたヘルパーさんに事前に説明することなく
全員に準備から洗髪、実際にモデルを使って行ってもらいました。

















「ケリーパット」を準備「ケリーパット」はお湯を流したときに、
ベットや衣服が濡れない様土手を作り、
ベットの下に置いたバケツにお湯 が流れるように頸の下に入れます。
作り方はいたって簡単、厚手の布を丸め45Lのごみ袋に入れるだけです。

その際、うまくベット下に流れるよう

U字型にするのがポイントです。

















実際にベットに寝ているという想定のモデルに
ケリーパットをセット。
襟足が良く洗えるように、少し深めに入れるのがポイント














お湯がうまく流れるように、バケツにケリーパットの端を洗濯バサミで止めます
事務所に介護用ベットがないので事務机を代用しています。
衣服が濡れ無いよう首にタオルを巻くのを忘れない様!
顔もタオルでガードします。

















ペットボトルに入れたお湯で頭を濡らしていきます。
ケリーパットのおかげで衣服やベットは全く濡れません!

















洗髪開始
「頭を地図に見立てて洗うと良い」
「流す前に泡をふき取った方が良い」
などヘルパーさんからも鋭い意見が!


モデルからは、「手際良く洗って洗ってもらった方が良い」
「襟元を良く洗ってほしい」
「お湯をかけるときは最初としばらくかけてからの2回温度を確認してほしい」
など注文も。




体験してもらったヘルパーさんの感想としては、
「はじめてなので難しかった」
「他の方のやり方を見る機会が少ないのでとてもよかった」
「撫でるようにやさしく洗ったが、
好みに合わせて強めに洗うことも必要と感じた」
など様々でした。


今後もねこの手では
このような参加型の研修を企画していきたいと考えています。